本編第五回”納涼スペシャル”募集要項
拝啓、盛夏の候いかがお過ごしでしょうか。
皆様におかれましてはますます御健勝のこととおもいます。
予てよりお報せしておりました通り脱法虚無”納涼スペシャル”を執り行いたく存じますので、以下にその詳細と募集要項とを記しますのでご一読願えれば幸いです。
・募集コーナー
崩れ落ちる上に怖い写真集
脱法妖怪図鑑
穴埋め怪談
〈例〉
〈例〉
以下がその怪談です。
私の名前は(1)。
一週間前のこと、私は娘の(2)を連れてドライブに行きました。
曲がりくねった山道を進むうち、私は(2)を驚かせたくなって舗装もされていない脇道に入り込みました。
娘が制止するのが返って面白く、私は脇道をどんどん進んで行きました。
すると、何の前触れもなく車の(3)が止まってしまったのです。
(3)を修理することも出来ず、ケータイも繋がらず、しかも日は沈み始めていました。
私は「仕方がない、明日の朝になったら歩いて(4)しよう」
と言って、その日はその場で車中泊をすることにしました。
夜の山は想像以上に静かでした。
助手席にいる娘の寝息と(5)が木々を揺らす音だけが聞こえていました。
私も寝ようと思って目を閉じたとき、おかしな音を耳にしました。
これは人の声?
そうだ・・・。
「(6)」と、何度も繰り返しているんだ・・・。
「(6)」という声はどんどん近付いてきます。私はたまらず目を開けました。
遠くの方に、(7)のようなシルエットの何かが、ぴょんぴょん飛び跳ねながらこちらに向かってくるのが見えました。
私は必死で目を閉じ、震えながらその(7)のようなものが離れていくのを待ちました。
どのくらいの時間が経ったでしょうか。
(6)という声も遠ざかり、私はようやく安心して娘の方をみると、「そいつ」は助手席の窓の外にいました。思い出したくもない、(8)のような顔でニタニタと笑っていました。
私は思わず「(9)!!」と叫びました。
叫んだ瞬間、「そいつ」は消え、同時に娘が跳ね起きました。
「(10)!!」
娘は狂ったようにその言葉だけを繰り返し始めました。
やばい!と思った私はとっさに車の(3)をかけました。
すると故障していたのが嘘のように車は動き出したので、急いで来た道を戻りました。
街の灯りが見えだすころ、目についたお寺に駆け込みました。
夜中でしたが、住職が出てきて娘を見るなり「(11)!!」と怒鳴りました。
さっきあったことを話すと、住職は残念そうな顔で「気休めにしかならないが」と言いながら(12)をしてくれました。
住職は「娘さんは(13)に憑かれたんじゃ。49日の間に祓えなければ一生このままじゃろう。何とか(13)を追い出せるよう、努力はしてみる」と言ってくれました。
あれから一週間、娘が元に戻る様子はありません。
この季節、山へ遊びに行く人も多いでしょうが、どうかくれぐれも遊び半分で(14)だけはしないように・・・。
(1)…私の名前
(2)…娘の名前
(3)…車の故障部位
(4)…朝になったらすること
(5)…木々を揺らすもの
(6)…聞こえてきた謎の声※繰り返し
(7)…近づくもののシルエット
(8)…○○のような笑顔
(9)…私の叫び
(10)…娘が唱え始めた言葉※繰り返し
(11)…住職の怒声
(12)…住職がしてくれたこと
(13)…娘に憑いたもの
(14)…山でやってはいけないこと
・配信日時
脱法虚無納涼スペシャルは8月24日22時(いつもと配信開始時間を変更します。ご注意ください)開始を予定しております。
パーソナリティーの都合により配信日時は変更になる可能性があります。
・投稿締め切り
投稿締め切りは8月17日午後24時です。
・投稿方法
脱法虚無TwitterよりDMか、メールフォームよりお送りください。
(投稿コーナーの選択ミスがままあります。ご注意ください。)
twitter→ https://twitter.com/dappokyomu222
メールフォーム→ https://ws.formzu.net/fgen/S82555065/
・諸注意
投稿作は予告なく二次利用される可能性があります。
予めご了承ください。
問題のある場合はご一報ください。